天台宗の葬儀における焼香については原則として3回と定められています。合掌礼拝を行った後、右の手の3本の指の親指と人差し指と中指を利用して香を取ります。それから、右の手に左手を添え額にいただいて、焼香を行うことになります。
これを反復したのち、ふたたび合掌礼拝を実施します。もっともこれに関しては、基本的に一つの基準に過ぎません。実際には、焼香の数もはっきりとは決められていないため、一度でよいとする場合があります。線香を活用する場合、本数に関しましては1本か3本になります。
1本のケースでは真中に立てますが、3本のケースではその後ろに2本を立てることになります。特別なのは数珠になります。どこにでもあるような数珠とは違って、丸い玉を連ねた数珠は利用しません。天台宗において活用されるのは、楕円形の平たい数珠になります。
多くの場合、108個の主玉及び4つの天玉、それからひとつの親玉が続いていて、親玉から紐が伸びます。紐には弟子玉が連なっています。天台宗の数珠に関しましては、親指及び人差し指間にひっかけるようにして持つことになります。そのうえで、弟子玉が続いている部分を下に垂らして礼拝します。